最近、耳にすることが増えた樹脂粘土ってどんな粘土なのでしょう?
- お店に行くといろいろな種類があるけど違いは何?
- 100円ショップで販売しているものの品質や特徴が気になる!
- そもそも樹脂粘土の使い方として何が向いている?
冒頭からさまざまな疑問や気になることが並んでいますが
樹脂粘土は趣味やハンドメイド作家として何かを制作する時に使ったり
子供のおもちゃとしても使えるとても素敵な素材なんです!
手でどんな形にも成形できるところが自由度が高くて無限の可能性を秘めています
また、自分のイメージや頭の中のデザインを具現化出来ること自体とっても面白いですよね
これから樹脂粘土の種類や特徴、使い方の例などをご紹介します
ハマればハマるほど奥が深い樹脂粘土、ぜひ始めてみませんか?
樹脂粘土とは?
まず初めに、樹脂粘土とはいったい何なのでしょう?
樹脂粘土の樹脂には木工用ボンドと同じ成分である酢酸ビニルエマルジョン(乳白色液状の合成樹脂接着剤)という素材が使われています
要は接着剤と同じような成分の粘土ということですね
基本的に口に入れても問題ないくらい安全なので安心して楽しむことが出来ます
(ただ、着色の為に絵具を使用した場合は口に入れないように注意してください)
近年、樹脂粘土は種類も豊富になってきています
いろいろなメーカーから樹脂粘土が販売されており、手軽なものだと100円ショップでも購入可能!
安心安全な粘土として子供の遊びから、大人の趣味や作家として何かを販売する際の制作材料として
などなど・・・
様々な用途に使えるのが樹脂粘土なんです!!
樹脂粘土の種類を知ろう
樹脂粘土と一括りにいっても様々なメーカーが販売しているから何を使えばいいの?
と思う方も多いかと思います
私も初めて樹脂粘土を購入する際、いろいろあり過ぎて迷いました・・・
値段もそこそこするし量もバラバラ・・・
初めての購入でも失敗したくないですよね
たくさんの種類がある中から代表的なものをご紹介します!
自分がつくりたいモノによって適切な樹脂粘土があるので参考にしてみてください
おすすめ樹脂粘土① グレイス
樹脂粘土の中でも有名なのがこのグレイスです
個人的にとても好きな樹脂粘土♪
日清アソシエイツから販売されている粘土で仕上がりがとてもなめらかでキレイ
形や模様も適度に付けやすく扱いやすいです
はじめは白色ですが完全に乾燥すると少し透明感が出ます
なのでその特徴を生かして大福や果物が上手に作れます
成形しやすくて乾いた後も適度な弾力性があるので、壊れにくくアクセサリーを制作する際におすすめ
完全に硬化した後はカッターナイフで切ることが出来、断面もきれいです
硬化前の粘土同士をくっつけるとそのまま硬化してくれます
※くっつけた際の樹脂粘土の水分量によっては硬化後に剥がせることがあるので、心配な方は接着剤を使用してください
値段はそこそこだけど趣味で始める際も手が出せる金額!!
なのに高品質なので、グレイスの樹脂粘土で作ったものを販売するにもおすすめな粘土です
おすすめ樹脂粘土② コスモス
コスモスも樹脂粘土と調べるとよく出てくる粘土で有名です
日清アソシエイツから販売されている粘土でよく延びることと硬化後の弾力性が特徴
そもそもの扱いとして、使いはじめは粘土がかたいので頑張って練ってから成形するという感じです
練っている時にポロポロと崩れるような感じが扱いづらく感じる方もいるみたいです
ちなみに完全に固まるとかなりの強度が出ますがカッターナイフで切ることが出来ないので硬化後の調整は難しいという声も・・・
参考:Mayonez
また、商品説明には硬化後に透明感があると書かれていますが私はあまり透明感を感じられず・・・
ただ、値段がグレイスより若干お安いので手に取りやすい粘土ですね
仕上がりもきれいなのでおすすめですが
個人的にはグレイスと比べると少し軽めな安っぽい印象にみえてしまった時があり、それ以来使っていません・・・
硬化後のなめらかな仕上がりがグレイスの方が良かったからなのか・・?(※あくまで個人の意見です)
ただ、強度に関しては抜群なのでクッキー等をつくってキーホルダーにしてみるのも可愛いです!
おすすめ樹脂粘土③ モデナ
これからご紹介するモデナは樹脂粘土の中で耐水性がある粘土です
ただ、耐水性があるといっても水につけっぱなしにしておくのはNG
準耐水性なので少々の水で勘弁してください
扱いとしては適度な硬さで伸びも良いので練ったり成形がしやすい粘土です
硬化後はグレイスと同じように弾力性があるので衝撃にも強いです
カッターナイフで切ることも可能なので硬化後に形を調整したりバリ取りも出来ます
また、光を通す性質がある粘土なのでランプをつくることも出来ます!
少量で販売されている割には強気なお値段です
というか質や機能など優れている点が多い高級樹脂粘土という位置付!
耐水性や扱いやすさ、きれいな仕上がりなどおすすめポイントはたくさんありますが
つくりたいモノのサイズによっては材料費が高くつくかも!!
参考:mayonez
おすすめ樹脂粘土④ すけるくん
これまでご紹介した樹脂粘土は「透明感がある」という程度の表記でしたが
アイボン産業が販売しているすけるくんは硬化すると「透明」になります!
そのためオレンジやあめ、ゼリー等、透明感のある食べ物をつくりたい時にはかなり活躍してくれる粘土です
使い始める際、袋から出したときは白っぽい色をしていますが硬化するにつれ透明に♪
何とも不思議な粘土です
キレイな透明度を出すためには粘土をよく練ることが大切!
完全に硬化するまでには2週間程度かかる場合もありますので制作納期には余裕をもって取り組んでくださいね
また、さらにきれいに仕上げるためとっておきアイテムがこちら
すけるくんコート液(水溶性・アイボン産業販売)
- 液が乾燥した後も柔軟性あり
- 少々曲げたくらいならヒビの心配なし
- 粘土硬化後に強度UPのコーティングとしてもオススメ
- 数回重ね塗りが可能
この液を重ね塗りすることで透明度はどんどん増します
3回くらい塗ると相当きれいな仕上がりの透明度に!!
樹脂粘土のすけるくんだけでは透明度がイマイチという方はぜひ試してみてくださいね
おすすめ樹脂粘土⑤!? プレモ
樹脂粘土!?と表記しているのには理由があります
ここでご紹介する粘土はアシーナが販売しているプレモという粘土なのですが
樹脂粘土と言っていいのか悩むある工程を経て硬化する粘土なんです
それはオーブンで焼くこと!
焼成することで固まるオーブン樹脂粘土のメリットとは何でしょう?
それは焼くまで固まらないところ!
これまでご紹介した樹脂粘土は時間の経過とともに硬化していきます
ゆっくり形やデザインを決めることができるオーブン樹脂粘土はじっくり成形に取り組みたい方におすすめ
それも針金のように細い形や、紙のように薄く延ばして成形することが出来ます
繊細なデザインでもイメージ通りにつくることが出来のね
フィギュアやブローチからミニチュアフードまで様々な制作が簡単に出来ます
ただ逆にオーブンを使わなければ完成しない面倒くささが壁になることも・・・
130度という高温で焼成するので、小さいお子さんがいる家庭などでは注意が必要です
樹脂粘土によっていろいろな特徴やメリット・デメリットがあるのでご自身のつくりたいものに合った粘土をみつけてくださいね
100円ショップの樹脂粘土はどうなの?
樹脂粘土は少し前まで手芸専門店やネットなどで入手するのが当たり前でした
でも最近は100円ショップで手軽に購入することが出来るようになったんです
カラー展開も豊富で少量ずつ販売しているので
初めて樹脂粘土に触れる方がお試しで買ってみるにはかなりおすすめ!
100円ショップによって販売している樹脂粘土の特徴があります
代表的な2つのショップを例に見ていきましょう
ダイソーの樹脂粘土の特徴
画像引用元:家モノカタログ
ダイソーで販売している樹脂粘土はPolymer Clay 手工芸用樹脂粘土
- 1袋30グラム
- 粘土を練っている時に手にくっつく感じはあまりない
- 伸び感もそこそこあるので扱いやすい
- 模様や細かい形は付けづらく乾燥しやすい
- 透明感はあまりない
- 粘土の表面はなめらかでキレイな仕上がり
- 弾力性がやや低いので強度の面ですこし不安が残る
- 収縮率もそれなりにあるので予測しながらつくりこむ必要あり
100円ショップの樹脂粘土は購入直後の時点で柔らかさに若干のムラがあります
もし、購入した粘土が固かったら密封袋に入れて湯せんしてみて!!
粘土を扱っている時間が長いほど樹脂粘土は乾燥し、形や模様もつかなくなるのですが
100円ショップの樹脂粘土は乾燥し始めるのが若干早い印象
ジップロックや濡れタオルなどを上手く使って乾燥を防いでみてくださいね
セリアの樹脂粘土の特徴
画像引用元:家モノカタログ
セリアで販売している粘土はオーブン樹脂ねんど
- 1袋45グラム
- 120℃余熱のオーブンで15分焼成
- 異なる色の粘土を混ぜることが出来る
- 袋から出した時は硬いのでよく練ること
- アクリル絵の具で着色可能
- オーブンで焼いても変色なし
- 形や模様はつきやすいが指紋や爪あとなどまで付く
- べたつきやすい
- 色つきの粘土も捏ねているうちに手に色が付く(※赤色とか結構)
- 焼いたら硬いゴムのような仕上がり
クッキングシートをひいて粘土を平たく伸ばしたところ、シートに粘土がひっついてしまい、扱いが少々難しいです
オーブンで焼成したあとはバリ取りやヤスリ掛けも可能なので、その辺はメリットかと思います
個人的に思うのは100円ショップで販売している樹脂粘土は強度の心配があることや少量でしか販売していないので、作家として販売するものをつくる際には不向きだと思います
ただ、樹脂粘土がどんなものか、どんな特徴の樹脂粘土が自分に合うのか試すには100円ショップの粘土は買う価値アリ!
用途や目的に合わせて樹脂粘土を楽しんでください♪
樹脂粘土の使い方は?制作の具体例を紹介
樹脂粘土の特徴について分かったところで、ここからは樹脂粘土の使い方をご紹介したいと思います
樹脂粘土はつくりたいイメージを自由に具現化出来る素晴らしい素材!
どのように使っても良いのですが、具体例とか気になりますよね
これから樹脂粘土を使ってつくり上げた作品たちをご紹介します
使い方① スイーツなどのミニチュアをつくる
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樹脂粘土の使い方として初めにご紹介するのはスイーツや食べ物などをつくることです
写真のミニチュアスイーツは樹脂粘土でつくられていますが
何と言っても制作者の田中智さんがすご過ぎる!!
ミニチュアなのにとってもリアルな仕上がりで、かつ可愛い!
見ているだけでワクワクする作品ばかり
なんと、この作品たちを作っている主な材料が樹脂粘土なんです
私ごとですが・・・私が樹脂粘土を使って
何かつくってみたい!!
と思ったきっかけが田中智さんの作品たちを見たことでした
ミニチュアは繊細さや根気強さが必要となりハードルが上がってしまいますが
自分の好きなスイーツや食べ物を樹脂粘土を使って自分の手でつくるだけでもとっても楽しいですよ
使い方② 花などのアクセサリーをつくる
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食べ物やスイーツを作るのも楽しいですが、私はミニチュアという壁に挫折し新たな制作物を模索していました・・・
そんな中、行き着いたのがお花のアクセサリーです!
樹脂粘土でつくるお花は適度な強度と弾力性、そして軽さがあるのでアクセサリーにとてもおすすめ
樹脂粘土の透明感を生かしたお花をつくってみたり、逆にマットな質感のお花をつくってみたり・・・
自分で好きな色に仕上げられる樹脂粘土をつかって空想上の花をつくるのもなかなか楽しいですよ
使い方③ キャラクターなどのフィギアをつくる
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樹脂粘土のなめらかな質感や絵具によって自由に色を変えれたり、自由に造形出来る特徴を生かして
キャラクターなどのフィギアをつくるものオススメ!
出来上がった造形物に後から絵具で着色も出来ます
好きなキャラクターや動物などをつくってインテリアとして楽しむのも良いですね
私は過去にクリスマス用のサンタクロースやハロウィン用のかぼちゃをつくったりして季節を楽しんでいました
まとめ
これから樹脂粘土を使って何か作りたい!
と思っている方に少しでもお役にたつ情報がお伝えできればうれしいです
樹脂粘土の種類選びと使い方で作り上げられるものは無限にあります!
それだけ可能性のある素材で、扱っていてとても面白いですよ
これから何か趣味を始めたいな~と思っている方にもおすすめ♪
簡単まとめ
- 樹脂粘土とは接着剤と同じような成分の粘土のこと
- 樹脂粘土の主な種類はグレイス・コスモス・モデナ・すけるくん・プレモ等
- 100円ショップで購入できる主な樹脂粘土はダイソーの手工芸用樹脂粘土とセリアのオーブン樹脂ねんど
- 樹脂粘土の使い方は?
- スイーツなどのミニチュアをつくる
- 花などのアクセサリーをつくる
- キャラクターなどのフィギアをつくる
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